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MILK&honey
第25章 「……最後まで、しよ?」

 ……どうしたの?
 また、なんか、困ること?


「……るり、今日、たくさん着てんだね……」

「え?」


 言われて、思い出して、はっとした。

「あ!やだぁっ!!」

「ぐぇ」

 脚が跳ねて、スカートを脱がせかけてた人の顎を直撃した、みたい。

「やだやだだめっ、見ちゃだめぇっっ!」

「……ごめん。もう見ちゃった」

 片手で顎をさすりながら、もう片方の手でスカートを引っ張って、するんと脚を抜……

「!!いやーっ!!」

「ぶっ」

 枕を投げ付けてひるんだ所で、お布団を奪い取って自分にぐるっと巻き付ける。
 良かった……スカートはベッドの下に落ちてったけど、上着はまだ着たままだ。

「……や……道理でさっきぱんつの中に、手ぇ突っ込みにくかったなーって思……げほ!」

「ばかぁあっ!!」

 マントを着てるみたいになってるお布団の端っこのとこで、失礼な口をひっぱたく。

「何てこと言うのよーっ!!ばかっ、ばかぁあっ!」

「……ごめん。……あのさー?」

 じたばたしてたら、裾の方が捲れたらしくて。
 その辺をまじまじと見られて、指差された。

「それ、ブルマー?……それか、毛糸のぱんつ……?」

「ちがうぅうっ!スパッツだもん!!」

 ブルマー?!
 毛糸のぱんつっ……!?
 違うもん!
 素材が毛糸だって、もこもこのモール糸だって、スパッツは、スパッツだもん!!

「はー、スパッツ?……スパッツかー……それと……上のは、ババシャツ?」

「ばっ?!」

 ババシャツ、って……!
 なんで、そんな、夢の無い単語を知ってるのっ?!

「ちがぁうっ!ほらっ!ほら、あったかシャツっ!!」

 思わず布団をがばっとはいで、セーラーの上着を脱ぎ捨てて、シャツのタグを引っ張って見せた。

「あー、これかー……汗で発熱するヤツね……!」

 ふむふむ、って……今そんな事で、感心しないでよぉっ!

「なるほどねー……お嬢様でも、こーゆーの着んだねー?かさばらねーってすげくね?脱がすまで、分かんなかった。」

「……ぅーっ……」

「便利だなー。いいもん見たわ……俺も冬とか外でイベント有るとき、試してみよっと」

 ……そうだった。
 この人、ヒカリさんなんだった。

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