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MILK&honey
第25章 「……最後まで、しよ?」
*
「はい、到着~」
お部屋に着いて。
おどけた声と一緒に、ぽすんとベッドに下ろされる。
恥ずかしいのと嬉しいのと大好きなのとが混ざり合って、離れる前にぎゅーって抱き付く。
「……るり?」
「なぁに?」
「手、離して?」
「キスしてくれたら。」
「はいはい」
ちゅって軽くキスされて、もっと、って思ってたら言わないうちにもっとちゃんとキスしてくれた。
唇が離れたから約束通り手を離して、目を閉じて……自分の上に人が居る気配がしたままで、しばらく経った。
「……ひかる?」
「何?」
「…………しないの?」
「あー……ごめん、ちょっと、困っちゃって……」
「え」
困るって、どうして?
私とすると、なんか困るの?
目を開けたら、困った顔で呟かれた。
「どうやったら脱げんの?セーラー服って。」
「え?」
困ってるって、それ?
思わず吹き出しそうになって、我慢する。
本気で悩んで困ってるんだから、笑っちゃだめっ……。
「……この、横に……ファスナーが、有って……」
声が震える位は、仕方ないよね?
笑いをこらえてるの、気付かれませんように……っ。
「横?あ、これか!」
「うん、それ。それを開けて……あとは、セーターとかみたいに頭から、すぽんって……スカートは、同じあたりの横に、普通にホックとファスナーが」
「……るり?」
「なぁに?」
上着とスカートのファスナーを開けたところで止まった光に、さっきと同じような声で呼ばれた。