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MILK&honey
第26章 ごめん、あとで一生分謝る
*
「はい!お茶どーぞ!」
「……ありがとう」
パーカーにジャージっていつもの格好をした俺は、ソファの前ローテーブルに、お茶を置いた。
昨日るりが一旦お家に帰る時、送りがてら二人でお茶して買って帰った、るりが好きな銘柄の紅茶だ。
……淹れたのが俺ってのが、いまいち不安なんだけど。
「……うん。美味しい」
「そう?!ありがと!」
良かった!実はこれ、誰がどんな風に淹れても旨く入れられるってゆー、優れもんのお茶なんだよね!!
お褒めの言葉に気を良くした俺は、くるっと反対のソファを向いた。
「るり……ちゃんも、どーぞ?」
「……ありがと、ひ……かーさん。」
俺達のやり取りを聞きながら紅茶を口にしていた客が、ピクリとしたのは気のせいだろうか……だといいな……。
「……それで、」
制服に身を包み、ふかふかスリッパを履いて気怠くソファに埋もれていたるりは、お茶を一口飲んでから、口を開いた。
「何しに来たの?お兄ちゃん。」