この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
MILK&honey
第28章 末永く、よろしくお願い致します。
「……るり?」
「なぁに?」
「こっち見て。」
制服に薔薇を抱えて笑ってる記念写真を、一枚写す。
背景は色気のねーソファだし、俺とるりにしか分かんねー位、ちっさいちっさい薔薇だけど。
「……んじゃ、飯でも作るかなー」
「あ、私が作る!」
「ダメ!るりは、今日は動いちゃダメっ!」
大人しくしてて、早く沁みんの治って欲しーからwww
「じゃあ、手伝う!座ってても出来ることをして、出来ないことはお願いするのは?」
「えー……」
「……だめ?……だって、一緒に作りたいんだもん」
「うっ」
上目遣いでお願いされっと弱ぇんだよなー。その上、「一緒に」って言われっと、断れねー。
「……そんじゃー、そうしよっか!」
そうすりゃあ、俺もそのうち料理が出来る様になるかもしれねーもんねw
「うん!……何作る?何食べたい?」
「んー……あれ!つるって皮剥く、トマトのスパゲッティ!!」
「……了解!」
俺のリクエストを聞いたるりが、とびきり嬉しそうに笑う。
「そしたらー……まず最初に、何したら良い?」
「まず、最初に……」
るりはちょっとだけ考えてにこっと笑うと、俺に両手を差し出した。
「私を、キッチンに連れてって?」
「りょーかい!」
抱き上げる前に抱き締めて、抱き締め合って。
俺達は本日二回目の共同作業をする為に、二人で一緒にキッチンに向かった。
【おしまい。】