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MILK&honey
第6章 「……へんな、人……っ」

「なにこれ……」
誰のブラ?!
あの人の、家族の人?!
……は、居なさそうだよね……彼女とか……?
まさか。
これって、ドラマとかによくあるやつ?!
他の女を牽制するために、ピアスとか歯ブラシとかさり気なく置いとくっていう……!!
それにしては、ホコリっぽい。
すごい色っぽい色と、肩紐にまでレースが付いたゴージャスなブラ……だけど。
このブラ、いつから落ちてるの。
これは……全然、色っぽくない。
っていうか、だらしない。
こんなにずっと置いとかないよね、牽制……
もしかして、振られたとか……?
そんなことより。
これ、どうしよう。
洗濯機に入れといてあげる……のは、変だよね……?
落ちてましたよって教えてあげる……のも、変だ。
でも、ここに置いとくのも……
「……ごめんなさい……」
気がつかなかった事にすることに、決めた。
そーっと、洗濯機の後ろの壁との隙間に落とす。
ブラウスを畳んで洗濯機の上に置いて、借りた着替えを……
「あ。……豆っ。」
畳まれてたのを広げてみたら、お兄ちゃんの高校のジャージだった。

