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MILK&honey
第11章 「彼っ、が居るので、困りますっ!」

*
「すげ……見たことねーもんだらけ……!」
私達は、ファーストフードのお店に入った。
美味しいけど、食べにくいバーガーで有名なお店。友達と行くならいいけど、かーさんと行くのは恥ずかしい……けど、周りにそんなにたくさんお店が無い駅だから、仕方ない。タマネギ臭い子になりたくないから、それだけは抜いて下さいってお願いした。
かーさんは初めて来たらしくって、注文するのに困ってた。
「るりちゃん、どうしよう……俺、選べない……!」
(´・ω・`)オロオロ みたいな顔になるかーさん、可愛いっ……大人の人に失礼だから言わないけど……。
こういうところ、すごく好き!
顔が笑っちゃいながら一緒に選んで、席に付いた。
*
「……男の人、慣れてないから、うまく話せなくて……話し掛けないで欲しいのに、断れなくて……」
運ばれてきたものを食べながら、今日あったことを話す。
かーさんは悪戦苦闘しながら、うーん、って考えてくれて。
「るりちゃん。すっごい効果的な断り方、教えてあげようか」
……って、言った。
効果的な断り方って、なんだろう。
もしかして……物真似……?!
「……『彼氏が居るので、困ります。』」
「えっ!!」
物真似じゃ、なかった。

