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人妻緊縛倶楽部
第5章 人妻緊縛倶楽部 8-
れと同時に体が覚えている異常な程の

絶頂が脳裏に一瞬浮かび上がる。

 あたしは黙って席を立ち化粧室に向かった。

 広く清潔な化粧室で紙袋を開ける。

中に入っていたのはオーバドゥの黒のス

リーインワンとTバックのショーツに黒

のストッキング。

今までパーティやビンゴでの景品の傾向

から、相原はこういうランジェリーが好

みなのだと思った。

これを身に纏う事の意味が身体に錐の様

に突き刺さる。

簡素なシャツブラウスとグリーンのチョ

ッキ、紺のスカートと言う普段着と変わ

らない服装には合わない下着だ。

「着替えて来ました」

 あたしは抑揚の失われた張りのない声

でランジェリーを身に着けた事を告げた。

「じゃあ行こうか」

 どこに行くつもりなのだろう。

「また緊縛倶楽部に行くのですか?」

「いや、今日は違う。舞の被虐感を煽

って興奮を高める事を考えてある」
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