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依存
第1章 お腹が空いた
そこから源心の家だと言う凄く大きなマンションに向かった。
「ここが源心のお家?」
私の住むアパートの100倍は大きいとか思う。
見上げても屋根なんか見えないマンション。
そのマンションはうちのアパートの窓から見えるマンションだった。
「なあ、早苗…、なんかあれば、ここに来い。」
源心が源心の家の鍵をネックレスにして私の首に掛けてくれる。
私の家から歩いても10分くらいのところにある源心のマンション。
「いいの?」
「この前みたいにお巡りさんから逃げる事になるよりかはいいだろ?」
リビングの大きなソファーに座った源心が言う。
私は私の家の何倍も広い源心の家を探検する。
大きなテレビ…。
窓の外は学校の屋上みたいな大きなテラスがある。
凄く大きなサイドボードにグラスやティーカップが並んでる。
そのサイドボードの上に飾られた写真。
1枚は知らない夫婦と子供が2人。
もう1枚は源心に似た男の子が私くらいの女の子を抱っこして笑ってる写真。
「この子が源心の娘?」
源心に聞いてみる。
源心が寂しく笑う。
「妹の響子(きょうこ)だよ。」
「源心の妹?」
「もう…、居ないけどな。」
「居ない?」
馬鹿な私には気を遣うという事が出来ない。
「早苗…、ちょっとこっちに来い。」
源心が私を呼ぶ。
「なぁに?」
「服を脱いでくれるか?」
「なんで?」
「何もしない。早苗の身体に傷とかないかを確認したいだけなんだ。」
まだ3年生だったから別に服を脱ぐ事がそんなに恥ずかしいとは思ってなかった。
パンツ1枚になって源心の前に立つ。