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依存
第2章 お腹が痛い
家に帰ってママに相談する。
「あのね…、お友達のパパがお友達と私を夢の国に連れてってくれるんだって、行ってもいいかな?」
2泊3日の旅行…。
最近の私は友達が出来た。
学校からも勉強が出来るようになったと褒めらて成績も上がってる。
何よりもママのせっくすの邪魔をしない。
「気を付けて行くのよ。」
「うん…、ママにもいっぱいお土産を買って来るからね。」
私は自由だった。
源心とは楽しいだけの毎日。
1日1時間だけ源心と勉強をする約束。
「早苗は物覚えがいいな。」
買ってくれた問題集を間違わずに解ければ源心が褒めてくれる。
4年生の問題集…。
先に進んでおけば後が楽だと源心が言う。
難しいけど私は源心に嫌われたくないからと頑張る子になる。
「今日は旅行に行く鞄や服を買いに行こう。」
源心とデパートに行った。
初めての大きな鞄に新しい服や靴。
帽子まで買ってくれる。
それにポシェットやお財布も。
お財布に源心がお金を入れてくれる。
「無駄遣いはするなよ。」
源心は厳しい時もある。
怒りはしないけど私がいけない事をすればしっかりと叱ってくれる。
お金は大切なもの…。
万が一、源心が仕事で私の傍に居られない時の為にあるんだと私はちゃんとわかってる。
今日は源心の家に泊まって明日は朝から夢の国に行くと源心が言う。
学校のほとんどの子が行った事のあるアミューズメントパークに私も行けると思うだけで興奮をして眠れなくなる。
「早く寝ないと置いて行くぞ。」
ニヤニヤと笑って源心が意地悪を言うと泣きそうになって来る。