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依存
第3章 お腹が変



その源心の妹が響子さん。


「早苗ちゃんが公園に居る時、源心が響子が居るって叫んだのにはびっくりしたよ。」


大翔さんが悲しい顔で笑う。

響子さんが亡くなった歳と私が源心に出会った歳が同じ歳だった。

源心の親戚は源心に入るお金目当てに引き取ると言うのに、源心はそれを拒否して施設に入った。


「そこで俺と出会ったんだ。」


大翔さんも両親を亡くして施設に居た。

源心に施設で暮らすよりも親戚の家の方が幸せじゃないかと大翔さんが聞くと


『響子の保険金は響子のものだからな。』


と源心は答えた。

源心には両親や妹さんの保険金と飛行機会社からの賠償金がいっぱい入ったのに、高校を卒業するまで大翔さんと施設で暮らしてから大学に行った。

多分だけど今、私に源心がくれてるお金が響子さんの保険金なのかもしれないとか考える。

大翔さんも、その可能性があると言う。

源心は私を響子さんの代わりにしてる。

私を愛してると言って女として扱うけど、どこかで源心はブレーキを掛けてる。

私は源心の妹?

私は源心の恋人?

私は源心の何?

不安に押し潰されそうになる。

私の初恋は間違いなく源心だ。

学校で皆んなが恋の話をする。

誰と誰が付き合ってるとか…。

誰が好きとか…。

私にはわからない。

私は源心といつから付き合ってるになるの?

少し前は源心をパパと呼んでもおかしくない雰囲気だった。

最近は源心を意識しちゃう。

源心に触られるとドキドキする。

すぐにパンティーの中がヌルヌルになって源心のおちんちんが欲しくなる。

私はやらしい娘?

私はママと同じ依存症?

私は源心の全てが欲しい。

小さな小さな恋心はすぐにでも壊れそうで怖くなる。


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