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依存
第5章 お腹が寂しい



今も私は源心が居ないと生きていけない子供だ。

その源心をあの綺麗な人に取られるかもと思うだけで頭がおかしくなりそうだ。

いや…。

あの人から源心の時間を奪ってたのは私の方かもしれない。

源心はあの人となら本物のSEXをしてる。

私にはしてくれない本物の繋がりを求めるSEXを源心はあの綺麗な人としていた。

地獄が見える。

源心を失う日が来ると確信する。

私が高校を卒業して自由になる瞬間に私は源心を失うのだ。

身体が半分に切り裂かれたような痛みを感じる。

声にならない声を上げて源心の部屋で涙を流す。

私は独りぼっちの子供…。

私には夢も希望も始めから存在しない。

馬鹿な子供が夢にしがみつき、弄ばれただけの事。

犯罪者になりたくない源心が最後まで私を拒否した理由が今わかるとか惨めだ。

笑いながら涙を流す。

死にたいとまで思う。

私は源心を失ったら生きていけない子供。

源心に依存症だから…。

助けて…。

この期に及んでまだ源心に救いを求めて泣く。

馬鹿な子だから…。

源心をまだ愛してる…。

泣き疲れて眠ってた。

源心が帰って来たのは夜の9時を過ぎてからだった。


「早苗…、ごめんな。」


私の髪にキスを落とし源心が呟いた。


「あの人と…、結婚するの?」


私の質問に源心が目を見開く。


「早苗はどうして欲しい?」


源心が辛そうな顔をする。


「抱いて…。」

「欲求不満か?」

「違う…、本気で私を抱いて…、源心のおちんちんを私のまんこに挿れてよ。」

「早苗…。」

「そうすれば諦める。源心の事を諦める。もう2度と源心とは会わないよ。源心はあの人と結婚して幸せになればいいよ。」


涙がまた溢れ出す。

胸の痛みが激しくなる。


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