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依存
第5章 お腹が寂しい
源心が私の服を脱がせる。
私も源心の服を脱がせる。
あの人を抱いた身体で私を抱こうとする源心に憎しみすら湧いて来る。
「早苗は…、それでいいのか?」
私の乳首を弄りながら源心が聞いて来る。
「何が?」
不思議な事に何も感じない。
あれほど悦びを感じた源心の愛撫なのに…。
私の身体が冷めたようにしか反応を示さない。
「早苗にとって俺はSEXを教えたら終わりの男だったのか?」
「源心には恋人が居るじゃない…。」
「ああ、そうだな。だけど俺が愛してるのは早苗だけだよ。」
まるで奥さんと離婚をしない男が不倫の言い訳をしてるように見える。
「楽しかった?可哀想な子供にご飯を与えてSEXを教えるのは…。」
「早苗…。」
「依存症の娘なら同じように依存症になるとか思った?毎日、淫乱に股を開いて悦ぶって…。」
「やめろ…。」
「ほら…、手が止まってるよ。最後に本物のSEXを教えてくれるんでしょ?」
源心を責めると源心が私から離れる。
「俺がお前に教えたいのは本物の愛だよ。」
「いい加減な事を言わないでよ。」
「俺は早苗だけを愛してる。だから…、ここから出て行け…、2度とここには来るな。会社にもだ。」
「だから、抱いてくれれば出て行くわ。」
「違う…、早苗…。早苗が俺を愛してなくても構わない。俺が早苗を愛してる。だからお前を抱く事は出来ないんだよ。」
源心に向かって枕を投げつける。
「卑怯者!」
涙が止まらない。
ただ源心は私を抱き締めて私の顔にキスをする。
「愛してる…。お前がそれを感じた時にもう一度会えると信じてる。」
そう言って服を着た源心が私に服を着せてから私を家まで送ってくれる。