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依存
第5章 お腹が寂しい
学校側から援助交際を疑われた事実も話をする。
私と源心の関係はそんな可愛いものじゃない。
源心との出会いは私にとって生きるか死ぬかの問題だったと刑事さんを説得する。
「もう一度だけ聞くよ。君は暁社長とは肉体的な関係はなかったと言えるんだね?」
偽証をすれば私も源心と同様に逮捕されると刑事さんが脅して来る。
「病院で調べますか?私はまだ処女です。」
冷ややかに笑う私に刑事さんが怯えた顔をする。
「病院には行って貰う事になる。」
「わかりました。」
「最後に1つだけ聞いてもいいかな?」
「はい…。」
刑事さんが困った顔をして頭をポリポリと掻く。
「うちにも君くらいの娘が居る。だからとても心配なんだよ。君くらいの女の子が大人の男にいいように騙されて弄ばれたりするのがね。君は暁社長が絶対にそんな事をしない人だと言い切れるか?」
刑事さんの質問に笑うしかない。
源心は散々私の身体を弄んだ人だから…。
SEXはなかった。
だけど私が快感に溺れるほどの愛撫を私に繰り返し私を快楽に溺れさせた人。
そんな源心は罪人か?
その答えならYESだと思う。
「邪な心なら私にもありました。」
「君に?」
「私が社長を愛してました。今も私が社長を愛してます。だけど社長は私が子供だからと相手にはしてくれませんでした。」
「つまり、君は彼に振られたと?」
「まだ諦めてません。もう一度、私がちゃんと大人の女になった時に彼にアタックする予定です。」
私の宣言に刑事さんが苦笑いをする。
「暁さんも君と同じ事を言ってたよ。本気で君を愛してるから逮捕されても文句は言わないとね。」
刑事さんの言葉に満足した。