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遅すぎる初恋
第15章 すれ違い
その日も帰りの時間は合わなくて、紫音が帰ってきたのは0時過ぎ。
いくら営業が忙しいからってこんな時間まで本当に仕事だろうか?
変な疑惑まで出てくる。
「和哉。もう寝てるの?」
寝室の扉を開け、紫音が声をかける。
疑いたくないのに疑ってしまう自分がいて、なかなか冷静になれない。
今、紫音の顔見たら絶対良くないこと言っちゃいそうで、その声に応えることができない。
しばらくして、そっーと扉が閉められた。
こんなことをしても意味ないのはわかってる。
寝る時はイヤでも一緒だから。
どれくらい経ったのか、いつのまにか寝ていた俺は背中越しに人の気配がして目が覚めた。
おそるおそる寝返ると、紫音と目が合ってしまった。
『ごめん。起こした?』
二人しかいないのに申し訳なさそうに小声で言う紫音。
業務内容が変わり、家でもすれ違うことが多かったから、こんな間近で起きてる紫音を見るのは久しぶりだった。
「……へーき」
『何かあった? 元気ないよね?』
紫音はわかってて聞いてるんだろうか?
それとも純粋に俺を心配して?
こんな風に疑うのがイヤだ。
紫音がぎゅっと抱きしめる。
『こうするの久しぶりだね』
「……」
『和哉、ヤリたい』
いくら営業が忙しいからってこんな時間まで本当に仕事だろうか?
変な疑惑まで出てくる。
「和哉。もう寝てるの?」
寝室の扉を開け、紫音が声をかける。
疑いたくないのに疑ってしまう自分がいて、なかなか冷静になれない。
今、紫音の顔見たら絶対良くないこと言っちゃいそうで、その声に応えることができない。
しばらくして、そっーと扉が閉められた。
こんなことをしても意味ないのはわかってる。
寝る時はイヤでも一緒だから。
どれくらい経ったのか、いつのまにか寝ていた俺は背中越しに人の気配がして目が覚めた。
おそるおそる寝返ると、紫音と目が合ってしまった。
『ごめん。起こした?』
二人しかいないのに申し訳なさそうに小声で言う紫音。
業務内容が変わり、家でもすれ違うことが多かったから、こんな間近で起きてる紫音を見るのは久しぶりだった。
「……へーき」
『何かあった? 元気ないよね?』
紫音はわかってて聞いてるんだろうか?
それとも純粋に俺を心配して?
こんな風に疑うのがイヤだ。
紫音がぎゅっと抱きしめる。
『こうするの久しぶりだね』
「……」
『和哉、ヤリたい』