この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遅すぎる初恋
第16章 相談

「そんなこともわかっちゃうんですね」
一人でいたのが当たり前だったのに紫音と付き合って一緒に暮らして、一人でいるのが淋しいとか感じてる俺に優しくしないでほしい。
『まあ宮内さんが酔っ払って俺と何かあってもいいなら、いいんだけど?』
目の前でニコニコ笑っているイケメンの心理はわからない。
「いやいやいや!!それは無理っ!!」
『残念。でも俺、ズルイ奴だからね、こうやって弱味につけこんで俺のものにしちゃうとか考えてるんだよね』
接客業やってる人は話し上手でどこまで本気かどうかわからないけど、きっと、俺が落ち込まないように気を使ってくれてるのかな?
「俺、つ、付き合ってる人がいるんですよ。その人とうまくいってないとかじゃないんですけど」
10年以上引きこもりに近い生活を送っていたから、誰かに何か話すのは苦手。
「職場が同じで、今は同僚なんですけど、本当は俺なんかよりすげえ上の立場にいずれはなるような人で」
紫音が本社社長の甥っ子で次期社長の予定だということは、他の人に内緒で聞いていた。
苗字でわかる人もいるだろうけど、まずうちみたいな子会社には本社社長の顔を直で見ることなんてない。
一人でいたのが当たり前だったのに紫音と付き合って一緒に暮らして、一人でいるのが淋しいとか感じてる俺に優しくしないでほしい。
『まあ宮内さんが酔っ払って俺と何かあってもいいなら、いいんだけど?』
目の前でニコニコ笑っているイケメンの心理はわからない。
「いやいやいや!!それは無理っ!!」
『残念。でも俺、ズルイ奴だからね、こうやって弱味につけこんで俺のものにしちゃうとか考えてるんだよね』
接客業やってる人は話し上手でどこまで本気かどうかわからないけど、きっと、俺が落ち込まないように気を使ってくれてるのかな?
「俺、つ、付き合ってる人がいるんですよ。その人とうまくいってないとかじゃないんですけど」
10年以上引きこもりに近い生活を送っていたから、誰かに何か話すのは苦手。
「職場が同じで、今は同僚なんですけど、本当は俺なんかよりすげえ上の立場にいずれはなるような人で」
紫音が本社社長の甥っ子で次期社長の予定だということは、他の人に内緒で聞いていた。
苗字でわかる人もいるだろうけど、まずうちみたいな子会社には本社社長の顔を直で見ることなんてない。

