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遅すぎる初恋
第16章 相談
2コール、3コール、もう切ろうかと思ったとき。



「はい?」

『あー、久しぶり。覚えてる?』

番号を消されてなきゃ表示されるはずだし、忘れられてなければ覚えてるはず。

「……覚えてる」

『あのさ、ちょっと確認なんだけど……お前って今、何してんの?』

「は? 今? 今は仕事の残りを片付けてるけど」

『そうか。ちなみにさ、何の仕事?』

「何で。元彼の仕事気になるわけ?」

コイツは昔から変に鋭いところがある。
だけど、コイツが宮内さんの彼氏かどうかの確証が欲しかった。

『いや、えと、今ってさ、付き合ってるヤツいるの?』

「はあ? 何でそんなこと」

『ヨリ戻そうとかじゃないから。ちょっと、その、気になって……』

「いるよ」

『そっか。その相手ってさ、女?』

「……男」

『そ、そっか! どーいうヤツ? 年齢?とか』

「一個上。職場の先輩」

『あー、そうなんだ』

これは……ビンゴじゃねえ?

『俺さ、美容師やってんの。esってとこ。東和メディカルって会社の近くで』

「え? マジで? オレ、そこの会社いるけど」

やっぱり、そうか。
宮内さんの彼氏はこの紫音か。

目の前で眠る宮内さん。
このことを紫音に言うべきか悩む。

「あのさ、突然何なの? オレ忙しいんだけど」
「……西園寺、これって」

『お前、本当に仕事だよな? 今、後ろで女の声したけど』

「はあ? 仕事だよ。明日までに仕上げなきゃいけない資料まとめてんの。オレは彼女の仕事の補佐やってるし」
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