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遅すぎる初恋
第17章 紫音と竜也の過去
頭の中がフワフワする。
酒が弱いくせに飲み過ぎが原因なんだけど。

途中で目が覚めたけど、佐伯さんが誰かと電話をしていて、俺と話す感じとは全く違うからよっぽど親しい間柄なのかな、なんて呑気なことを思っていた。

紫音ーーーという名前を聞くまでは。


何で、佐伯さんが紫音のことを知ってるんだ?
たまたま同じ名前の別の人?
いや、偶然同じ名前だとしても、男とは限らないか?

そんなことをグルグル考えていたら、『宮内さん』という単語が出てきてドキっとした。
やっぱり電話って紫音と?
二人って知り合いだった??

聞いたこともない怒声で早口に捲し立て、電話は終わったらしい。
その後もかかることがなかった。

『紫音なんかやめて俺にすればいいのに』

そう言われ、髪を優しく撫でられる。
紫音を思い出させる手つきに泣きそうになった。

いつから一人がダメになったんだろ。
いつからこんな寂しがりになった?
紫音のいない淋しさを誰かで紛らそうと思ったのに、それは逆効果だったようで、余計に紫音に会いたくなる。
25になる男なのに情けない。

起きてたのがバレないようになるべく自然に。

「すみません、俺、寝ちゃったみたいで」

『あっ……いや、大丈夫。疲れてたんでしょ』

慌てる佐伯さんって珍しいかも。
あんまりよく知らないけど、いつも余裕そうだったから。

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