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遅すぎる初恋
第17章 紫音と竜也の過去
「佐伯さん。俺、付き合ってんの、男なんですよ。本当は少し前から目が覚めてて、佐伯さんが電話してるところ聞いちゃったんです」

『ごめん。確認だけのつもりだったんだ。だけど、アイツの態度が……』

申し訳なさそうに手を合わせて謝る。

「佐伯さんと紫音ってどーゆう関係なんですか?」

『あー、ん。それは、元彼、なんだけどね』

『とは言っても6年くらい前に終わってるから。今は連絡取ってないし、さっきのはすごい久しぶりに連絡しただけで』

佐伯さん、動揺しまくり。可愛いかも。

「紫音って、どんな高校生だったんですか?」

彼氏の元彼の話とか興味なかったけど、相手が佐伯さんなら聞いてみたい気もする。

ピリリリ……と、俺の携帯が鳴る。

「はい」

『和哉、あのさ、今って』

「前に髪切ってくれた佐伯さんといる。けど何もないから安心して。紫音は仕事に集中して、帰ってきたら色々話したいから。それまで頑張って」

あんなに不安だったのに、佐伯さんが俺の代わりに怒ってくれてたからか、異常なほど冷静な自分がいて。
帰ってきて時間合えば紫音ともっと話したいって思った。
たぶん、俺らは一緒に暮らしてる割にはお互いのことまだあまりよくわかってないのかもしれない。

『和哉……ありがとう。仕事終わらして早く帰るから』

「うん。待ってる」

電話を切ると、佐伯さんがニヤニヤしながら見てる。
やべえ、めっちゃ恥ずかしい!!
いること忘れそうになってた。

『いいなあ。俺も宮内さんみたいな彼氏欲しいな』

「な、何言ってるんすか! 俺、めっちゃ女々しいですよ?」

『知ってる。酒に酔って寝言言っちゃうくらい可愛いことも』

「佐伯さん!! それより、紫音の高校生のときの話聞きたいです」
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