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遅すぎる初恋
第17章 紫音と竜也の過去
「作らない。紫音といる方が楽だし、女に興味ねえし」

俺の恋愛対象が同性だってことは言ってなかったけど、何かを感じ取ったらしい紫音がいきなりキスをする。

『じゃあ、オレと付き合います? 先輩のこと、好きです』

「それ本気?」

『本気です。オレ、どっちも経験あるんで大丈夫ですよ』

それから俺たちはヒマさえあればヤリまくっていた。
誰に対しても本気になんてなれなくて、適当に欲だけを満たしていたはずなのに、不思議と紫音にはどんどんハマっていく。

そんな自分が怖いと思った。
このままハマると、俺は紫音を閉じ込めてしまいそうな気さえしてきた。

だから。
この付き合いは紫音が高校を卒業するまでと勝手に決めていた。

俺が美容の専門、紫音が高2の終わりに初めて紫音の家の事情を知った。

「お前、進路ってどうすんの?」

『……大学進学。経済学部に行くことが決まってる』

歯切れの悪い変な言い方。

『オレ、実は結構大きめな会社の跡取りでさ、大学卒業後は海外に行くことが決まってるんだ。両親は事故でもういないし、良くしてくれた叔父さんの跡をつごうかなって』

紫音は見た目こそ目立つけど、普通に普通の家で育ったと思ってたから、良いところのお坊ちゃんと言われてもピンとこない。


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