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遅すぎる初恋
第18章 二人の時間
『その彼女はいつから付き合ってたんだ?』

「夏前くらいです」

『そうなん? 全然気づかなかった……そんな素振りねえし、西園寺と一緒にいること多かったから、彼女なんていないと思ってた』

え? そんな紫音とばかりいたっけ?

『あ、でも突然雰囲気変わったよな! 髪切って。納得』

と、一人で解決に至り、やっと仕事へ戻ってくれた。
今日は残業するわけにはいかないから、早く終わらせなければ。


18時。少しの残業で仕事を終わらせた。

「お先に失礼します」

紫音との待ち合わせは駅のホーム。
出張先から直帰で来るって言ってたよな。

そういえば紫音とどっかで待ち合わせるって、初めてだな。
前に佐伯さんと飲んだ時は迎えに来てくれたけど。
うわー、そう思ったら緊張してきた。

『和哉。ただいま』

目の前には久しぶりに見る紫音の姿。
いつも寝てるところとかばっかりだったから、すごい久々に会った気がする。変な感じ。

『それじゃ、紫音、お疲れー! 可愛い彼氏くんと仲良くするんだよ』

ボケっーと紫音を見上げていたら後ろから現れた東雲さんは手を振り会社へと向かった。
何だか、意味あり気?というか俺らのこと知ってる?

「えっ? えっーーー!? ちょ、し、紫音!? どーゆうこと!? 知ってんの? あの人、俺らのこと」

軽くパニック。まさかの職場の人にバレるなんて。

『和哉、落ち着いて。東雲さんなら大丈夫だよ。オレらのこと応援してくれてるから』
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