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遅すぎる初恋
第2章 告白
「あ、宮内が運動なんてやりそうにないって思っただろ?」

酔っ払った主任が楽しそうに笑いながら言う。
これだから、酔っ払いは嫌いだ。

「それがさ、意外とサッカー上手いんだよ。サッカーやってるときの宮内は女性社員にモテるんだけどな」

「大垣さん!!! 余計なこと言わないで下さいよ」

「本当だって。えみちゃんが言ってたし」

「あんたら、夫婦の話はどうでもいいんですよ」

「宮内先輩と大垣先輩って仲良いんですね」

俺たちのやり取りを見ていた西園寺が口元に笑みを作った表情を崩さず、ほんの少しだけトゲの入った声音で言う。

「あー、こいつら、本当に大学の先輩後輩だから。で、同じフットサルのサークル入ってたらしいよ」

そう。俺と大垣先輩は4歳違いだけど、一浪した大垣先輩が4年の時に俺は1年だった。小中でサッカーやっていた経験から、フットサルのサークルに入ったのが知り合ったきっかけ。

同じ会社の同じ部署に就職したのは本当に偶然だった。

2年前の入社時にお互いびっくりした思い出がある。
そして、そのことがあり、俺の指導係は大垣先輩だった。
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