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遅すぎる初恋
第2章 告白
「俺、トイレ行ってきます!」
酔っ払いに囲まれてるのが嫌で嘘をついた。
トイレの洗面台に両手をつき、大きなため息をつく。
「はぁ。帰りてぇー。帰ってアイナちゃんに会いたい」
「アイナちゃんって誰?」
背後からかけられた声に驚いて顔を上げると、一日中にこやかだった笑顔とは真逆の冷たい目で俺を見る西園寺がいた。
「えっと……いや、何ていうか……」
オナニーのオカズにしてるアニメの金髪碧眼美女なんて言えるか!!
見た目だけなら、こいつと被ってるし。
そんなん言えるわけない。
「彼女?」
「はっ!? えっ!? いや、ちげぇし!!」
言った後に、しまったと思った。
嘘でも彼女ってことにしとけば、告白されたことの返事にもなったかもしれないのに。
「じゃあ、誰?」
リアルで冷たい目で浮気現場を押さえられたような心境になったこともなく、どう対処していいかわからず、思わず本音が漏れた。
「オナるときの、AV女優だよっっ」
「えっ?」
「んだよっ! どーせ、俺は経験なんて生まれて一度もねぇよ。けど、性欲だけはどうしようもねぇし、しょうがねぇだろ!?」
後から考えれば何を真面目に告白しちゃったんだか、この時の俺はパニック状態で半泣きになりながら、何故か西園寺に連れられて個室に閉じ込められた。
酔っ払いに囲まれてるのが嫌で嘘をついた。
トイレの洗面台に両手をつき、大きなため息をつく。
「はぁ。帰りてぇー。帰ってアイナちゃんに会いたい」
「アイナちゃんって誰?」
背後からかけられた声に驚いて顔を上げると、一日中にこやかだった笑顔とは真逆の冷たい目で俺を見る西園寺がいた。
「えっと……いや、何ていうか……」
オナニーのオカズにしてるアニメの金髪碧眼美女なんて言えるか!!
見た目だけなら、こいつと被ってるし。
そんなん言えるわけない。
「彼女?」
「はっ!? えっ!? いや、ちげぇし!!」
言った後に、しまったと思った。
嘘でも彼女ってことにしとけば、告白されたことの返事にもなったかもしれないのに。
「じゃあ、誰?」
リアルで冷たい目で浮気現場を押さえられたような心境になったこともなく、どう対処していいかわからず、思わず本音が漏れた。
「オナるときの、AV女優だよっっ」
「えっ?」
「んだよっ! どーせ、俺は経験なんて生まれて一度もねぇよ。けど、性欲だけはどうしようもねぇし、しょうがねぇだろ!?」
後から考えれば何を真面目に告白しちゃったんだか、この時の俺はパニック状態で半泣きになりながら、何故か西園寺に連れられて個室に閉じ込められた。