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遅すぎる初恋
第19章 成果と報酬
ロビーまで来ると無言で繋いでいた手を離し、俺を見る。
「和哉ごめんね。本当は実家に行ってから叔父さんにはちゃんと紹介しようと思ってたんだ。だけど、あそこで言わないと和哉とのことを認めてもらえないような気がして」
離れた手を俺から繋ぐ。
「いいよ、もう。そりゃあびっくりしたけど、いきなりカミングアウトされるし。でも紫音の想いがすげえ伝わった」
俺といる限り、結婚する気はない。
その言葉を思い出し、急に恥ずかしくなってきた。
それってつまり、この先も紫音とずっと一緒にいていいってことだよな?
「その顔反則。可愛すぎるでしょ」
「な、何回も言うけど可愛くないって!」
「何を思い出したのか知らないけど、赤くなっちゃって可愛い以外ないね」
俺たちがそんなやり取りをしていたら、東雲さんから声をかけられた。
「紫音、お疲れさま。急がせちゃってごめんね。おかげですごい助かったよ」
隣にはアレンがいる。
「こちらこそ、前の職場みたいで楽しかったです。オレもすごい助かりました」
「改めて紹介するわ。私の彼氏兼旦那候補のアレン・葛城よ。21歳の大学生で幼なじみなの」
「先程はすみませんでした」
「い、いや、こちらこそ」
「私、お父さんたちを何度でも説得して絶対にアレンと一緒になるから、紫音も彼氏くんと頑張ってね」
そう言う東雲さんは仕事のときの雰囲気とは違って可愛らしい感じがする。
アレンと並ぶとすごくお似合いだ。
俺たちは二人に会釈して家へ向かった。
「和哉ごめんね。本当は実家に行ってから叔父さんにはちゃんと紹介しようと思ってたんだ。だけど、あそこで言わないと和哉とのことを認めてもらえないような気がして」
離れた手を俺から繋ぐ。
「いいよ、もう。そりゃあびっくりしたけど、いきなりカミングアウトされるし。でも紫音の想いがすげえ伝わった」
俺といる限り、結婚する気はない。
その言葉を思い出し、急に恥ずかしくなってきた。
それってつまり、この先も紫音とずっと一緒にいていいってことだよな?
「その顔反則。可愛すぎるでしょ」
「な、何回も言うけど可愛くないって!」
「何を思い出したのか知らないけど、赤くなっちゃって可愛い以外ないね」
俺たちがそんなやり取りをしていたら、東雲さんから声をかけられた。
「紫音、お疲れさま。急がせちゃってごめんね。おかげですごい助かったよ」
隣にはアレンがいる。
「こちらこそ、前の職場みたいで楽しかったです。オレもすごい助かりました」
「改めて紹介するわ。私の彼氏兼旦那候補のアレン・葛城よ。21歳の大学生で幼なじみなの」
「先程はすみませんでした」
「い、いや、こちらこそ」
「私、お父さんたちを何度でも説得して絶対にアレンと一緒になるから、紫音も彼氏くんと頑張ってね」
そう言う東雲さんは仕事のときの雰囲気とは違って可愛らしい感じがする。
アレンと並ぶとすごくお似合いだ。
俺たちは二人に会釈して家へ向かった。