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遅すぎる初恋
第1章 出会い
毎朝恒例のミーティングの時間になり、課長から異動してきたという後輩くんの紹介があった。
「海外支社から異動になりました、西園寺(さいおんじ)ユーフォルスタリア紫音(しおん)です。日本での仕事は初めてですが、よろしくお願いします」
ハキハキと若干早口で簡単に挨拶する彼は、アイナちゃん男バージョンな金髪碧眼で長身。高くも低くもない声音で異国の王子かと思ってしまうほどの容姿。
この人、絶対女に苦労してない!!
俺が憧れてやまない生活とか送ってそうだよな。
「それじゃ、宮内。西園寺の指導はお前に任せるよ。初の後輩指導、頑張れよ」
課長から思いもよらない司令が下り、俺はかなり動揺してしまった。
「宮内先輩、よろしくお願いします」
目の前で俺よりも10センチ以上上から見下ろされ、丁寧に会釈される。
「それと、今日は西園寺の歓迎会やるから、全員早く仕事終わらせるように」
俺の入社以来、初めて入ってきたからか、やけに張り切ってる課長が言う。
元々飲み会大好きなこの部署の人たちは喜んで、仕事へと取り組み始めた。
幸い、今日は金曜日。
みんな家族持ちなのに、何次会まで続くかわからない飲み会を楽しみにいつも以上にキーボードの早打ち音が聞こえる。
「海外支社から異動になりました、西園寺(さいおんじ)ユーフォルスタリア紫音(しおん)です。日本での仕事は初めてですが、よろしくお願いします」
ハキハキと若干早口で簡単に挨拶する彼は、アイナちゃん男バージョンな金髪碧眼で長身。高くも低くもない声音で異国の王子かと思ってしまうほどの容姿。
この人、絶対女に苦労してない!!
俺が憧れてやまない生活とか送ってそうだよな。
「それじゃ、宮内。西園寺の指導はお前に任せるよ。初の後輩指導、頑張れよ」
課長から思いもよらない司令が下り、俺はかなり動揺してしまった。
「宮内先輩、よろしくお願いします」
目の前で俺よりも10センチ以上上から見下ろされ、丁寧に会釈される。
「それと、今日は西園寺の歓迎会やるから、全員早く仕事終わらせるように」
俺の入社以来、初めて入ってきたからか、やけに張り切ってる課長が言う。
元々飲み会大好きなこの部署の人たちは喜んで、仕事へと取り組み始めた。
幸い、今日は金曜日。
みんな家族持ちなのに、何次会まで続くかわからない飲み会を楽しみにいつも以上にキーボードの早打ち音が聞こえる。