この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
遅すぎる初恋
第7章 広がる世界
「美容師ってカッコいいイメージ持たれること多いんですけど、実際はそんなことないですよ。冬なんて手荒れ酷いし、なかなか休み取れないし。細かいこととかすごい気になっちゃって、恋人にすぐフラれちゃうし」

「まあそれは僕の性格の問題ですけどね。切り終わったんで、一回シャンプーしますね」

鏡をよく見ると、襟足は少し長めで上の方は短め。全体的に梳いたらしく、頭が軽い。
久しぶりの短髪。高校生以来かも。

熱くもなく冷たくもなくちょうど良い温度のお湯で洗われるとだんだん睡魔が襲ってくる。

「……ん、…さん、宮内さーん」

名前を呼ばれてから、一瞬眠っていたことに気づく。

「洗い終わったんで席戻りますね」

倒していた椅子を起こすと、何か思い立ったように俺の肩にタオルをかける。

「宮内さん、お疲れのようなのでマッサージしても大丈夫ですか?」

「は、はい。よろしくお願いします」

佐伯さんは両肩を優しくゆっくりと揉む。
頭から首にかけて、親指で押すようにマッサージされると仕事柄か凝っていたようで気持ちがいい。
ワイシャツの襟を少しずらし、首の付け根のあたりをマッサージしていた佐伯さんが耳元へ近づく。

「宮内さん、彼女いるんだ! 羨ましいなあ」

はっ? 彼女? そんなん生まれてこのかたいないですが?
/150ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ