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遅すぎる初恋
第7章 広がる世界
マッサージが終わり、元の席へ戻ると、最後の仕上げとドライヤーをかける。
「宮内さんの職場って髪型に厳しかったりする?」
「いや、たぶん大丈夫」
実際のところ、あまり若い人はいないからわからないけど、大垣先輩はかなり明るめの茶髪。紫音に至っては金髪だけど、これは生まれ持ったものだろう。
「そっか! 宮内さん、どちらかと言うと黒髪より少し色を入れた方が肌の色と合ってていいかも。カラーしたことあります?」
「いや、考えたこともなかった」
「それじゃ、次回はカラーもぜひ挑戦してみて下さい!」
そう言って、手にワックスらしきものをとり、俺の髪を整えていく。
鏡に映る自分は今まで見たこともない。
「すごい似合ってる。カッコイイよ」
肩に手をのせ、鏡越しに微笑んで言う。
その行動がイケメンにされると一々ドキドキしてしまう。
会計を済ませると、連絡先の書かれた名刺を渡される。
「もしも次回も僕でいいなら、その連絡先に連絡してね。予約もできるし」
「わかりました」
「じゃ、次回お待ちしてます。彼女さんとも仲良くね!」
店員さんたちに、ありがとうございました、と見送られ店を出た。
美容師だからか、佐伯さんの性格だからかわからないけど、意外と話しやすくてたまには外に出るのもいいもんだと感じた。
「宮内さんの職場って髪型に厳しかったりする?」
「いや、たぶん大丈夫」
実際のところ、あまり若い人はいないからわからないけど、大垣先輩はかなり明るめの茶髪。紫音に至っては金髪だけど、これは生まれ持ったものだろう。
「そっか! 宮内さん、どちらかと言うと黒髪より少し色を入れた方が肌の色と合ってていいかも。カラーしたことあります?」
「いや、考えたこともなかった」
「それじゃ、次回はカラーもぜひ挑戦してみて下さい!」
そう言って、手にワックスらしきものをとり、俺の髪を整えていく。
鏡に映る自分は今まで見たこともない。
「すごい似合ってる。カッコイイよ」
肩に手をのせ、鏡越しに微笑んで言う。
その行動がイケメンにされると一々ドキドキしてしまう。
会計を済ませると、連絡先の書かれた名刺を渡される。
「もしも次回も僕でいいなら、その連絡先に連絡してね。予約もできるし」
「わかりました」
「じゃ、次回お待ちしてます。彼女さんとも仲良くね!」
店員さんたちに、ありがとうございました、と見送られ店を出た。
美容師だからか、佐伯さんの性格だからかわからないけど、意外と話しやすくてたまには外に出るのもいいもんだと感じた。