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遅すぎる初恋
第10章 開花されたS
キスをしながら、紫音のTシャツの中に手を入れる。
この前は無我夢中でされるがままだったけど、今日は少し冷静な自分もいて、片方の手は紫音と指を絡ませながら繋ぎ、その手を上にあげて、壁に押し当てる。
服の中に入れた手で引き締まった身体を触っていく。

コリっとした、もちろん膨らみなんてない場所を指の腹でゆっくり触ると、何度かして紫音の息があがるのを感じる。

「ここ、気持ち良いんだ?」

紫音の弱いところは全部知りたい。
脇のあたり、腹のあたり、胸のあたりを手のひらや指の腹で撫でる。

「か、和哉さん、アッチ行こう」

紫音が指す視線の先は寝室。
すっかり玄関だっていうのを忘れてた。

寝室に入り、ベッドに並んで座る。
少しの合間も勿体ないくらい、紫音と触れていたい。

自ら紫音の唇を塞ぎそのままベッドへ押し倒す。

「悪りぃ。紫音への気持ちに気付いたら、止まんね」

思春期男子かと思うほど盛ってるのはわかってる。
触れたくて、触れたくて仕方ない。

「いいよ、大丈夫。オレも和哉さんに触れてほしいから」

愛しい人からの言葉はどんなことでも可愛く聴こえてしまう。

「紫音すげえ好き。大好き」

紫音に跨り、キスをしながら、紫音の弱いところを服の上から触る。
布が擦れて気持ち良いのか、柔らかかった乳首がピンと立つのがわかった。
紫音は指で直接刺激を与えるよりも、指の腹や手のひらでソフトタッチくらいの方が好きらしい。
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