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第12章 番外編：気になる人は彼氏持ち【佐伯竜也編】

動揺しながら、「たぶん、それは違うかも」と言う。
彼女、もしくは99%の確率で彼氏がいるけど、宮内さんは抱く側なんだということを思い知らされた。

奇跡的に宮内さんと身体の関係になれても俺じゃ相手になれないのか。
見た目や性格的には、ネコ体質かと思ったけど。
俺はネコになれないし、宮内さんもタチなら俺たちはセックスなんてできねえじゃん。

悔しいけど失恋確実。

「背中って自分じゃ見えないでしょ？ つける側としては、手を出すなってことなんだよ」

宮内さんの幸せを願って、恋人の想いを伝えてあげた。


すっかり俺好みのイケメンになった宮内さんは俺の言葉に真っ赤になりながら店を去った。