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遅すぎる初恋
第12章 番外編:気になる人は彼氏持ち【佐伯竜也編】
客のいなくなった店内を片付けていると、宮内さんからメッセージが来た。
今日のお礼が宮内さんっぽい固そうな文面で書かれている。
俺は営業トーク並みの返信をした。

店が終わり、夕飯のために一人で居酒屋に入る。
明日は店が休みで酒を飲みたい気分だけど月曜の21時過ぎに付き合ってくれるやつなんて早々いない。

俺は思い切って宮内さんは連絡をした。
すると、数秒の後、「大丈夫ですよ」という返信。
これだけで嬉しくて、宮内さんを好きかもと気づく。

しばらくすると私服に着替えた宮内さんがやって来た。

どうして誘ったのかを聞かれたから、俺は「気が合いそうって思ったからかな」と答えた。

寝取るつもりなんてないけど、あわよくばなんてことは考えている。ホント自分でも最低だとは思ってるけどね。

俺が運ばれてきたビールをいつものように飲むと、それが面白かったのか、宮内さんが笑ってる。

何だ! その可愛い顔は。それ、反則だろ。

「その顔いいね」と言えば照れたのかビールを半分近く飲み干す。
人付き合い苦手なのに来てもらって悪いなと思い、「ごめんね」と言えば、俯いて、消え入りそうな声で「一人でいたくなかった」と言われた。

聞けば、彼女はいないって言うし、キスマークのことを聞けば真っ赤になって慌てる。
彼女じゃないってことは、彼氏か。

俺は自分がゲイだと伝え、たまにセフレとエッチしてることを遠回しに伝える。
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