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遅すぎる初恋
第12章 番外編:気になる人は彼氏持ち【佐伯竜也編】
男同士に抵抗ないことが伝わったであろう、宮内さんを問い詰めていくと、酒のせいもあり、嘘がつけなくなってきていた。

キスマークをつけたのは男で宮内さんはその男を抱いたことがある。セフレかどうかわからないけど、あんなところにつけるなんて、たぶん宮内さんのことを好きなヤツだ。

「どんな宮内さんも好きだよ」

俺がそう言えば真っ赤になって俯く。
告白され慣れてないのか、可愛すぎでしょ、その反応。

すると宮内さんの携帯が鳴る。
画面の表示を見た宮内さんがほんの少し嬉しそうになったから、恐らく彼氏かそれに近い相手だというのがわかる。
で、そいつがキスマークつけたやつ。

しばらくして宮内さんは用事ができたと言って帰る。
タイムオーバーか。
いや、でもまだ彼氏かどうかわからないし、チャンスはあるかな?

そんなやり取りをしてから、数ヶ月。
一度も連絡はなかったのに、突然連絡が来たからびっくり反面嬉しかった。

カラーにするかどうかの相談をしたいから、21時過ぎに前行った居酒屋でと言われた。
彼氏と何かあったんだな。
俺の予感はわりと的中するから、きっと宮内さんも何かあって一人じゃいたくないってところだろう。

だからって、何で俺を誘ってくるんだ。
俺は慰めるために抱くことすらできねえし。まあこれは俺の願望だし、宮内さんがそんなことを望んでるとは思わないけどね。
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