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お良の性春
第3章   悶絶 寝屋の戒め四ヶ条
 「はい」

 お良は従った。
 両手を背中に回して、太腿をキュッと絞めて立ち続ける。
 思わず腰が引け、その分胸が突き出る。
 突き出たお良の両の乳房が白く闇の中に浮かんで、源一郎の欲情をそそる。
 源一郎の視線がお良を犯す。上から下に。下から上に。
 お良は視線に耐えた。

 束の間の時が流れる。

 お良は突然布団の上に身を投げ出して、倒れるように源一郎の胸に顔を埋めた。

 「源一郎様、ずるい。わたしだけ裸にして・・・」

 「ごめん、では今度はわたしの番だ。お良、脱がしてはくれぬか」

 源一郎の返事はいささか逆襲ムード。

 仰向けの源一郎の帯を解こうとするお良の美しい乳房が、源一郎の眼前に揺れた。

 可愛らしい乳首。

 乳首の周りに色づく乳輪。

 乳輪に浮く粒粒まで手に取るように見える。
 お良は素早く腰紐を解くと、無我夢中で源一郎の寝間着を脱がしに掛かる。

 その手が源一郎に触れて、二人の興奮は否が応にも高まっていく。
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