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お良の性春
第3章 悶絶 寝屋の戒め四ヶ条
翌朝、お良は寝坊した。
飛び起きた己の姿は真っ裸。
源一郎の姿はない。
あわてて身なりを整え、寝室を片付ける。
姑の叱責が待っている。
お良は情けなかった。
それにしても、源一郎様はなぜ起こしてくれなかったのか。
源一郎の事を思ったとき、股間に違和感を覚えた、
源一郎の一物が、まだ股の間に挟まってでもいるのか。なんだか、蟹股にでもなったような気分だ。
ふー。
だが今はそんな感傷にふけっているときではない。
台所に入ると、女中のおミネが満顔に笑みを湛えてお良の顔を覗く。
「おはようございます」
おミネの声は意地悪く大きい。
その声にお栄が振り向く。
お良は平身低頭。(叱られる)と身構える。
「お良、ちょっと来なさい」
そういってお栄は味噌汁を小皿にすくって差し出した。
「お味を見ておくれ」
「はい」お良はお栄の手から渡された小皿の汁を飲み干す。
実家と同じ鰹のだし。味噌も郷土の同じ味噌。
「美味しいです。義母上」
それは本当に美味しかった。
お栄は笑いながら、「わが家の味噌汁の味を覚えて欲しいのに、この娘ったら一気飲みね。さあ、朝食にしましょう」
飛び起きた己の姿は真っ裸。
源一郎の姿はない。
あわてて身なりを整え、寝室を片付ける。
姑の叱責が待っている。
お良は情けなかった。
それにしても、源一郎様はなぜ起こしてくれなかったのか。
源一郎の事を思ったとき、股間に違和感を覚えた、
源一郎の一物が、まだ股の間に挟まってでもいるのか。なんだか、蟹股にでもなったような気分だ。
ふー。
だが今はそんな感傷にふけっているときではない。
台所に入ると、女中のおミネが満顔に笑みを湛えてお良の顔を覗く。
「おはようございます」
おミネの声は意地悪く大きい。
その声にお栄が振り向く。
お良は平身低頭。(叱られる)と身構える。
「お良、ちょっと来なさい」
そういってお栄は味噌汁を小皿にすくって差し出した。
「お味を見ておくれ」
「はい」お良はお栄の手から渡された小皿の汁を飲み干す。
実家と同じ鰹のだし。味噌も郷土の同じ味噌。
「美味しいです。義母上」
それは本当に美味しかった。
お栄は笑いながら、「わが家の味噌汁の味を覚えて欲しいのに、この娘ったら一気飲みね。さあ、朝食にしましょう」