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男子校だけど!姫がいます!
第4章 闇の中…そして
しばらく続く親子の沈黙。
感情が無いような目で見る息子。
驚きと失意と差別な目の母親…
母親から沈黙を破った。
「中村さん時間だわ…この子にアレを…」
そう言うと振り向き二度と顔をこちらに向けなかった
。
中村と言う秘書がカバンから茶封筒を取り出す。
中身は現金だ。
「源一郎さん…すこし早いですが先生からのお気持ちです。春からの新生活にお役立て下さい。」
無言で受け取る。
「それでは時間なので失礼します。」
中村の言葉は嘘だった。
母親は産んだ息子の顔を見て少しの時間でも話しをしたいと考えていた。
だが予想外の女装している息子を忌み嫌い強く拒絶をした。
「アナタは生きていれば…それだけでいいのよ」
暗黒に白い雪が散らつく空を見て呟く母親。
「それじゃあ中村さんお願い」
「はい!」
中村は源一郎に一礼すると、母親より先に車に走る。
後部座席に母親の先生が乗ると、エンジンを掛け車を走らせて行った。
何事も無かったように寒く、孤独なゴキブリの世界に戻る。
ショックで体がまともに動かず玄関から部屋までの短い距離を歩くのに何分も費やした。
感情が無いような目で見る息子。
驚きと失意と差別な目の母親…
母親から沈黙を破った。
「中村さん時間だわ…この子にアレを…」
そう言うと振り向き二度と顔をこちらに向けなかった
。
中村と言う秘書がカバンから茶封筒を取り出す。
中身は現金だ。
「源一郎さん…すこし早いですが先生からのお気持ちです。春からの新生活にお役立て下さい。」
無言で受け取る。
「それでは時間なので失礼します。」
中村の言葉は嘘だった。
母親は産んだ息子の顔を見て少しの時間でも話しをしたいと考えていた。
だが予想外の女装している息子を忌み嫌い強く拒絶をした。
「アナタは生きていれば…それだけでいいのよ」
暗黒に白い雪が散らつく空を見て呟く母親。
「それじゃあ中村さんお願い」
「はい!」
中村は源一郎に一礼すると、母親より先に車に走る。
後部座席に母親の先生が乗ると、エンジンを掛け車を走らせて行った。
何事も無かったように寒く、孤独なゴキブリの世界に戻る。
ショックで体がまともに動かず玄関から部屋までの短い距離を歩くのに何分も費やした。