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男子校だけど!姫がいます!
第4章 闇の中…そして
それから間もないうちにココアにとって大事件が起きた。
近づくクリスマスと年末に向けて世の中が進行している。
そんなある夜の事。
珍しくアパートのドアがノックされた。
度重なる宗教の勧誘かと思い無視していた。
トントン…トントン…さすがにうるさいので玄関のドアに近づいた。
(どなた?)
と聞く前に相手から話してきた。
「猪狩 源一郎君いますか?」
低い女性の声だ。
学校関係者でこんな声の人は知らない。
(でもなんでボクの名前を知っているの?)
その疑問は次の瞬間で解けた…甚大な驚きと共に。
「貴方の 母です」
「えっ………」
何の言葉も出ない。
「貴方の母です。分かりますか?」
(今まで顔なんて一度も見せた事ないのに…何を今更…)
そう思うが、写真でしか分からない母の姿。
今までの怨みと寂しさとの反面、どんな人なのか気になる。
好奇心が鍵を外しドアを開けさせた。
ドアを開けると50代と思われる女性が立っている。
髪をアップにし厚めのメイク。
キラリ光る宝石のピアスにレザーのコートを着ている。
隣には秘書と思われる黒服の男性がいた。
今度は母親が沈黙した。
息子のはずなのに、その服装は頭には大きなリボン。
スティッチのプリントにキラキラしたラメが散りばめられた七分袖のロングTシャツ。
膝下からは生足が見ている。
襟は肩口が広く、ご丁寧にブラの紐が見えていた。
この姿に母親も秘書も驚いた。
母親は後ずさりし秘書の体に当たってしまった。
「本当に源一郎なの?」
「はい…アナタの息子の源一郎です」
ヒールで背が高くなっている母親の目を見上げそう言った。
母親は深いため息をついた。
冬の空気同様に冷たい失意の息を。
近づくクリスマスと年末に向けて世の中が進行している。
そんなある夜の事。
珍しくアパートのドアがノックされた。
度重なる宗教の勧誘かと思い無視していた。
トントン…トントン…さすがにうるさいので玄関のドアに近づいた。
(どなた?)
と聞く前に相手から話してきた。
「猪狩 源一郎君いますか?」
低い女性の声だ。
学校関係者でこんな声の人は知らない。
(でもなんでボクの名前を知っているの?)
その疑問は次の瞬間で解けた…甚大な驚きと共に。
「貴方の 母です」
「えっ………」
何の言葉も出ない。
「貴方の母です。分かりますか?」
(今まで顔なんて一度も見せた事ないのに…何を今更…)
そう思うが、写真でしか分からない母の姿。
今までの怨みと寂しさとの反面、どんな人なのか気になる。
好奇心が鍵を外しドアを開けさせた。
ドアを開けると50代と思われる女性が立っている。
髪をアップにし厚めのメイク。
キラリ光る宝石のピアスにレザーのコートを着ている。
隣には秘書と思われる黒服の男性がいた。
今度は母親が沈黙した。
息子のはずなのに、その服装は頭には大きなリボン。
スティッチのプリントにキラキラしたラメが散りばめられた七分袖のロングTシャツ。
膝下からは生足が見ている。
襟は肩口が広く、ご丁寧にブラの紐が見えていた。
この姿に母親も秘書も驚いた。
母親は後ずさりし秘書の体に当たってしまった。
「本当に源一郎なの?」
「はい…アナタの息子の源一郎です」
ヒールで背が高くなっている母親の目を見上げそう言った。
母親は深いため息をついた。
冬の空気同様に冷たい失意の息を。