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男子校だけど!姫がいます!
第7章 Calling You
ベッドで二人まどろんだ…

乾燥した空気は喉を乾かす…

「ココア…なんか飲まね?」

「カフェ行かない?…たまにはお店のコーヒー飲みたい…」

「うん分かった…行こう…」


服を着てドアを開ける

バタン!

「うわっっ」

時刻は20:00過ぎ…

夜の闇の中…

いつの間にか雪が降っていた。

5cmくらいの積雪…

仲良く二人は足跡をつけて歩いていく。

「さすがに寒いねクーちゃん…」

「そうだな…」

大きな陸橋を登っていく。

JRの線路を越える陸橋。

橋の頂点に差し掛かった時に街の様子が見えた

デパートもビジネスビルも輝いている。

マンションの幾つかの窓もイルミネーションで輝いている。

街路樹は電球が張り巡らされ眩く光る。

「すげーな…」

街の明かりに体を寄せ合い心奪われる。

「クーちゃん…ココアはクリスマスの街がこんなに綺麗だって始めて感じたよ」

「俺もだ…」

一人で見るのと二人で見るのは全然違う…

キュッとココアの手がクーちゃんの袖を掴む。

「来年も二人で見れるよね」

寒気の中赤い頬と白い肌のココアは言う。

「ああ…多分な」

「多分じゃダメ!絶対だからね!」

口を尖らせるココア…

「だから…約束…」

そう言い唇を重ねていく…

この空から降る雪は平等に降るはずだが…

今日は二人の為に降っているようだ。

街角の二人の為に…

天空からのパウダースノー…

天からの祝福…

たとえ錯覚でも二人に降っているようだ…

そう強く思える。








〈Fin〉



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