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男子校だけど!姫がいます!
第4章 闇の中…そして
「うっうううっ」

止まらない涙で喉が苦しくなる。大きく息を吸い込む。
混乱した中枢神経は肺に過剰な呼吸をさせる。

(おかしいよ…こんなの…)

激しく早い呼吸が意思と関係なく始まる。
止めたくても止まらない…

(どうしよう…どうしよう…どうしよう…)

心は混乱する。
目に見える風景が回って見える。
混乱した意識はまたおかしな考えを起こさせる。

(ミルクティーを飲んだら落ち着くかも…)

ココアはブルゾンを着て財布の入ったバックを持ちアパートを出た。

近くの自動販売機まで300mくらいの距離感だ。
ザッザザッザ…ブーツで積もる雪を踏みしめる。

雪で視界が良くない中、自動販売機の明かりが見える。
もう少しの所で…

「きゃ!」

凍る路面に足を滑らせ、仰向けに転倒した。
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