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お前と、俺と・・・。
第13章 それぞれの運命…
仁実side
いつもそうだ。
彩は、私の事になると途端に別人になっちゃう。
いつも私の事を助けて、守ってくれる
今までも、そしてこれからも、きっと変わらない
ありがとうね…彩
私は、絶対に彼の所へ行かないでって、もちろん彼の
事は誰にも言わないでって、彩に約束してもらった。
入院してからの事、別居から離婚に至るまでの事
そして、赤ちゃんを身籠った事、今までの事、全てを
話した。
途中、つわりで辛くなったりで、休み休み話をした。
彩もずっと私の話を聞いてくれた。
一応、全ての話を終えると
「フーッ… ひー、それって、自分が望んだ事なの
ね? 自分が、二人の赤ちゃんが欲しいって…そう
思ったんだね!もちろん、後悔はないんだよね?」
「うん…もちろん!
私一人で、この子を育てるんだって決めてるの。
その覚悟で、こうなるように嘘ついて、避妊しな
かったの
きっとね、彼に会う事は…もう、二度とないと思う
この子にも、生まれてきて大きくなっていく時に
パパは生まれる前に、亡くなったんだよ!って
教えるつもり
私ね、この子が居れば…この子さえ居れば…
頑張れる!片親で、辛い思いさせる事になるかも
知れないけど。
でも、たくさんの愛情を注いで育てるから
だから、彩…私は大丈夫だから」
彩は涙ぐんで、うんうん!って、頷いてくれてた。
彩、今度は私が二人を応援する番だよ!
もうすぐ秀君帰って来るね
二人並んだ姿、早く見せてよね!!