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お前と、俺と・・・。
第14章 光り輝くその先に見えるもの・・・



毎日、朝、そして一日が終わる就寝前、私は欠かす
事なくやっている事がある

俊明…聞いてる?

小さな仏壇、笑顔の俊明はとっても若い…今の私を
見たらきっと笑うかな?

「美咲…おばさんになったな!」…ってね。

今日もいつものように手を合わせている。
だけど、いつもと違うのは、今は朝でもなければ
就寝前でもない…


俊明、今日ね、秀俊が事故に遭ったの。
あなたの時と同じ、交通事故
あなたの時と同じ、交差点での事故


秀の緊急オペは無事終わったよ
だけど、まだ意識は戻ってないの。
このまま、もし戻らなかったら…ウッ…ウッ…

ねぇ…聞いてる?
私ね、頑張ってきたの
ここまで、ひとり頑張ってきたの
それなのに、どうして?

私ね、俊明がまだ生きてる時、いっぱい夢見て
たんだよ!

あなたもまだまだ若くて、今から働き盛りになって
子供だって、あと一人か二人って。

家族で年に一回は旅行に行って、夏は、海やキャンプ
冬は、みんなで雪だるまを作るの。
あの頃、私は未来を夢見て、あなたとの未来を
ただ夢見ていただけなのに。


あの時、私達は夫婦だったけど、秀は彼女を隣に乗せ
ててね…その子と結婚したいみたいなの。
それがね、私達と同じ…幼なじみなのよ!
笑っちゃうでしょう
しかもね、私達と同じ…5才差なんだよ!

事故に遭った時、あの子、彼女の事庇う様にしてたん
だって…ウッ…
あの子、あなたにどこまで…似てるのよ
ウッ、ウッ、グスン


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