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お前と、俺と・・・。
第15章 お前と、俺と・・・。
「父さん・・・うっ・・・うっ・・・」
「バカヤロー…泣く奴があるか!
無事戻れるように、ここからずっと見ててやるから…
行け!!
秀俊…これからも、美咲の事頼むな!
それと、美咲に伝えてくれないか?!
今でもずっと、お前の事愛していると…
いつも見守っているからと…
それと…出来る事なら…
再婚しろ!ってな」
「父さん・・・」
寂しそうな顔して・・・
泣きそうな顔して・・・
そんな事、笑って言うなよ・・・
お袋だって、ずっと親父だけだったんだぜ・・・フフッ
「父さん、ありがとう・・・俺、あっちに行くよ!」
「もう、泣かせるんじゃないぞ!」
「父さん、やっぱ父さんはカッコイイ男だよ!
母さんが惚れた男だもんな・・・当たり前か!
母さんには、ちゃんと伝えとくから・・・
再婚するなってな・・・ハハハッ」
「秀俊…お前…」
「こんな時に強がんなって!
母さんは、ずっと父さんだけだったんだぜ・・・
見ててわかってただろ? スゲー女だよ・・・」
「当たり前だろ…俺の女だぜ!?
あいつはいつまでも、何歳になっても、おばあちゃん
になっても、いい女なんだよ…フフッ」
そう、いつも俺の事を忘れず、想い続けてくれた
お前と…
昔からずっと、そして今もお前だけを見ていた
俺と…
これからも、違う世界に居ても二人の想いは永遠だ。
だよな? そうだよな?
美咲…
「クスクスッ… ハイ、ハイッ・・・
じゃ、本当にいくよ・・・父さん、ありがとう!
会えてよかった。
俺、この事忘れないから・・・じゃ、またな!!」