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お前と、俺と・・・。
第15章 お前と、俺と・・・。



さすがに、これじゃ一人は無理だわ…

ヒデの病室は、私の病棟とは違うし、もちろん階数も
違う…ヒデのママが来てくれてよかった…感謝だよ!


ヒデの部屋に着くと、静かな部屋に、機械音が
規則正しく鳴り響いてる。

単に、気持ちよさそうに寝てるだけのようなヒデ

「ヒデ…会いたかったよ…グスン…やっと会えたね…」

素直な気持ちが、声となり、口からポロッと出る


ヒデのママは、ヒデのベッドサイドに私の車椅子を
固定してくれると

「彩ちゃん、私ね、先生と看護師さんのとこに行かな
きゃいけないから、ヒデの相手…お願いね!
ちょっと時間掛かるかも知れないけど…大丈夫よね?
じゃ、よろしくね…」

「うんっ、大丈夫だよ…//// いってらっしゃい…」



ヒデの手…私の手を重ね、少し持ち上げると、私の手
を入れ込み、両手で包み込む。

「ヒデ…やっとあなたに触れられた//// ヒデに会え
ない時間は、私にはとても辛い、例えようのない時間
だった…

でも、こうやって会えた…//// 会えたから、もう
帳消し!なかった事にするよっ!!クスクスッ…」

私は、ヒデに話しかけた。
きっと、聞こえてないかも知れないけどね

「ヒデ…事故の時は痛かったよね…とっても痛い思い
したよね…
それなのに、私の事守ってくれてありがとう…グスン…
本当に、ありがとうね! ヒデが私を守ってくれた
から、私は、骨折だけで済んだんだよ…」


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