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お前と、俺と・・・。
第15章 お前と、俺と・・・。



「毎日、ヒデのママが私の病室にも来てくれてね
ヒデの状態とか、いつも教えてくれてたんだ…

それにね、すっごい話も聞いたんだよ!
ヒデのママがねコソッと教えたくれたの。
ヒデのお父さんの事…

二人ってね、幼なじみだったんだって。
私達と同じなんだよ!しかもね、お父さんは年下
だったんだって…それも同じ5才差なんだよ!

私たちを見ながら、昔の事…ヒデのお父さんとの事を
思い出してたんだって。
おばちゃん、笑ってたけど…でも、私には泣きそうな
顔に見えた。そりゃそうだよね!愛する人が…」

私は一人で、ずっとヒデに話しかけてた。
どれだけ時間が経ったのかもわからない位
時間も忘れて、ずっと、ずーっと話し掛けた。

「ヒデ…私ね、夢を見たの。
ヒデが元気になって、仕事に復帰して、毎日頑張って
るの。私はと言うとね、お腹が大きくなってて…

ヒデは、私のお腹を撫でて、笑って、行ってきます!
って、言うの…

そして、私はヒデに、気を付けてね!って、行って
らっしゃい!って、笑顔で手を振ってるの…ウッ…ウッ…

だから…だから、ヒデは絶対に元気になるからね…
大丈夫だからね…
私の事…置いていったり…しないでね…
私の事…絶対、一人にしないでね…約束だからね!」


ヒデの小指と、私の小指を結び

「げんまんだよ…!」


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