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第10章 お見合い…

私の仕事を考慮してくれているのか、お見合いは
三月の半ば過ぎになった。

余裕があると思っていたのが、受験や卒業式等、毎日
毎日が慌ただしく忙しい、私はお見合いの事など
すっかり頭になく、気付けばもう三月に入っていた。

さすがに、心配になってるママが
「本当に写真見なくていいの？」

本当は、見るのが怖いってのもある。
見て断るのも悪いし、ママが気に入ってくれた人
だもん、会って話せば、きっと大丈夫！


すると、純兄まで
「やめるなら、今のうちだぞ！」
と言う始末。

ハーッ……

このお見合いで、きっと私も前に進める
前に進まなきゃね！


お見合いの時、私は振袖を着る事になった。
私は、洋服でいいって言ってるのに。

「可愛くて、きれいな姿を見せなさい！！」
ってママ。

ハイ、ハイッ…わかりました


相手側も、私の方も三人ずつで六人。
ホテルでのお見合いらしい。

全て、ママに任せっぱなしで申し訳ない

ママ、大丈夫だよ！
私はその人と結婚するから。
もう、決めてるから。

大丈夫。
私は、きっと大丈夫だよ…