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お前と、俺と・・・。
第10章 お見合い…



お見合い当日…
着付けをする為、ママと早めに家を出る事に。

「オシャレな服も持って行きなさい!」
って、ママ…

「振袖着るから、要らないし!」

「俺は行かなくていい? 止めるなら今だぜ!」
って、純兄。

「大丈夫だよ! 純兄、ありがとう。
行ってきます!パパは後でね…遅れないようにね!」

「あー ハイ、ハイッ…」

着付けもスムーズに済み、パパもホテルに到着
三人でテーブルに着く。


ハーッ…やっぱり、止めればよかったかな
こんな気持ちでお見合いなんて、相手の方には
とっても失礼で。 でもきっと、いい人だろうから
話せば、お見合いしてよかったって、思うかもだし…

あれこれと、考え事をしていると、向かい側に三人
座る気配

なかなか、顔を上げられずにいる私。


「本日は、お忙しい中お時間を頂き、そしてお会い
する場を設けて頂きまして、有難うございます。」

ん…? この声… この声って…

顔を上げようとした時


「改めまして、淵上 秀俊です」

目の前にいる、お見合いの相手は

「なっ…なんで……どうして、ヒデが…いるの?」


目の前にいるヒデが、涙で滲んで…

よく見えなくて、私は言葉が出なくて…

出てくるのは涙だけで。


ヒデの隣を見ると、純兄がこっちを見て
してやったりの顔で笑ってる
純兄は、ヒデの父親代わりで座ってたの。

知らなかったのは、私だけ…////


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