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第10章 お見合い…

「皆さんがいる時に・・・全員が揃っている今、言わ
せてください・・・」

ヒデが口を開くと、みんながヒデの方を向く。

「僕はずっと彩さんの事が好きでした。それはきっと
生まれた時からです。それは変わる事なく・・・今も
ずっとです。

おじさん、おばさん、彩さんと結婚を前提に、お付き
合いさせてください！　お願いします」


「秀俊君、頭を上げなさい。
君は彩より年下だけど、いいのかい？　見ての通り
いつもボーッとしている女だよ？

秀俊君は、今東京で仕事をしていて、若くてきれいな
女性、可愛い女性、素敵な女性が、いっぱいいるだろ
う？

君は昔からいい青年だ！　そう、お父さんに負けず
劣らずのいい男だよ。それなのに、彩でいいのかい？
彩は年上なのに、大丈夫なのかい？」

「パパ…」


「年なんて関係ありません、年の事なんて考えられな
いように、頼られる男になるように頑張っていきます

だから、お願いします・・・
彩さんとのお付き合いを認めてください」

ヒデは立ち上がり、頭を下げてくれた

「ヒデ…　ｸﾞｽﾝｯ…ｸﾞｽﾝｯ…　パパ…ママ…私も…ヒデ
の事が好きなの…だから……」

「ｸｽｸｽｯ…やっと彩の口から聞けたわ！
ねっ、あなた…美咲…

さて、私達邪魔者は退散しましょうか！！
今日はね、ここの部屋を取ってるから二人で泊まり
なさい…話したい事いっぱいだろうしね…」

「おばさん・・・////」
「ママッ…////」