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お前と、俺と・・・。
第10章 お見合い…



唯(彩ママ)side


あれはいつだったかしら?
去年の秋頃、家にいる私の電話が鳴って出てみると

「あっ・・・もしもし・・・ご無沙汰しています
秀俊です・・・淵上、秀俊です・・・急にお電話して
すみません・・・
今、お話しても大丈夫ですか?・・・」

「まぁ…秀君? 久しぶりじゃない…元気にしてる?
東京の生活はどう?」

「はい、頑張ってますよ」

「私に電話なんて…どうしたの?何かあった?
美咲に…お母さんに言えない事でもあったの?」

「実は・・・お願いがあって、お電話させてもらい
ました。前に、純兄から、彩のお見合いの話を聞いた
んです・・・
もう、相手の方は見つかったんですか?」

「あー…あれね!
んー、なかなかねー… 私が気に入った人でいいって
言われても、困るわよねー
まだ、そんな人いなくてね…どうしようって、思って
たとこなのよ…」

「おばさん・・・その相手・・・俺にしてもらえま
せんか?お願いします。
本当なら、直接、おじさんとおばさんに伝えないと
いけないんだと思いますが、なかなか帰れなくて・・
あの・・・俺・・・彩の事が・・・」


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