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お前と、俺と・・・。
第10章 お見合い…
「秀君、安心して!
主人も私も、もちろん純も、あなたの事が大好きだし
大事な息子みたいなものよ!
純からすれば、大事な弟!!だから、大丈夫よ…心配
いらないわ
じゃ、本当に進めていくわよ!
それと、美咲にも…お母さんにも、ちゃんと連絡
してね」
「はい!・・・本当に、有難うございます。
どうぞ、よろしくお願いします・・・また連絡します
ので・・・じゃ、今日はこれで失礼します・・・」
あの日から、私はずっとワクワクしてた
彩は、どんな顔するだろうか…って。
彩のビックリする顔
彩の泣いちゃう顔
そして最後は…
彩の笑顔…
思ってた通り…まさに、その通りになった。
私達からのサプライズはどうだったかしら? クスクスッ…
今度、ゆっくり聞いてみよう。
私達の計画も、今日無事終了!
これで、本当に二人大丈夫よね?
無事終わった安堵感と、彩の嬉しそうだった最後の
あの笑顔を思い出し、私はタクシーの中で笑いながら
も涙が溢れていた。
「よかったね…彩…」
外の景色を眺めながら、誰にも聞こえない程の小さな
声で、ここには居ない彩へ、私は言葉を送った。