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お前と、俺と・・・。
第12章 幸せと不幸せの狭間
彩side
もうすぐ冬休み
塾の仕事は、冬期講習、受験の追い込みで忙しくなる
それだったら!と、私が東京へ行く事になった。
クリスマス辺りで二泊。フフッ…嬉しいなっ!
一度だけ行った事がある寮、何となく覚えてる
記憶を頼りに、行く事にする。
私が幸せを感じている時、親友の仁実は…離婚した。
ヒデとGWを過ごし、2週間程経った時、仁実から
メールが着た
「めまいで入院した…」
と。
すぐに駆け付けた私は…仁実の姿に言葉が出ない。
いつも、笑顔で頑張ってた仁実は
点滴をし、顔色は悪く、痩せていた
泣きたい気持ちをグッと堪え
「仁実…大丈夫?」
「アヤ…ゴメンネ…」
声があんまり出ない仁実は、一生懸命私に伝えようと
口を開け、言ってくる
「きつかったね…頑張ったね…」
私の言葉に、涙を浮かべ…
「ウン…ウン…」
と、頷く仁実
仁実の手を握りしめ、私達は二人で泣いていた
結局、約3ヶ月近くの入院をした仁実。
退院の時、仁実は実家に戻った
所謂、別居。
その後、程なくして離婚
でも、私は気付いた事があったんだ
病院に何度か行った時、どんどん元気になっていく
仁実が、主治医の先生の話になると
少し顔が赤くなっていた事を…
でも、私からは何も言わない
何かあれば、きっと仁実から話してくれるはずだから