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熟女美紗  情交の遍歴
第7章  欲情の花火 医師 健 
 美紗は横浜に帰ると、義父に案内を頼んで栃木の片田舎にある夫の墓をお参りした。
 久しぶりの再会に義父はわが子を迎えたように喜んでくれた。
 
 帰宅した美紗に、また健からのメールが届いた。

 「来月三日。学会のため上京することになりました。その節は宿泊よろしく」

 来月三日まではまだ二週間もあった。
 朝、ソファーの上で山歩きの雑誌をめくりながら、あれこれと、健のことに思いを巡らせていた。
 その時、チャイムが鳴った。
 (結婚祝いを贈った絵里からの返礼かな)
 美紗はインターホンのディスプレイをのぞいた。

 「前田です」

 美紗は驚いた。よく見れば玄関で手を振っているのは確かに健だ。

 「学会は来月でしょう」
 「来月まで待ちきれないので、今日遊びに来ました」

 健はいたずらっぽい声でそう答えた。 
 気がついたときには、美紗の指はオートロックドアの解錠ボタンを押していた。
 美紗は飛び上がるほどうれしかった。

 「ピンポーン」と早くも玄関のチャイムが鳴る。
 髪を掻き分けながら、玄関の扉を開けた。 
 玄関から入ってきた健は、驚いたような顔をして美紗の胸を見ている。
 美紗も自分の胸を見てビックリした。
 ブラジャーをしていないのだ。
 乳首が二つくっきりとTシャツに突き出している。

 「ああ、待って。そんなんじゃないのよ」

 美紗は健をそのままに寝室に飛び込んだ。
 しばらくして、身なりを整え、簡単にメイクをした美紗が戻ると、健はコーヒーを入れて待っていた。

 「ごめんなさい。私、一人暮らしになってから家ではブラをつけないの。すっかり忘れていたわ」
 「そうだったんですか。僕を誘惑するためにわざとしたのかと」

 美紗の顔が真っ赤になった。
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