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熟女美紗 情交の遍歴
第7章 欲情の花火 医師 健
「そんな、いくら何でも、私、そんなにふしだらじゃないわ。いじめないで。もう」
「分かってますよ。突然来た僕が悪いんです」
「コーヒー、ありがとう。それにしても、ケンチャンは家捜しの名人ね」
「泥棒みたいに言わないで下さい。コーヒーのありかぐらいすぐ分かりますよ」
二人はようやくテーブルに座ると、顔を見合った。
「ケンチャンはいつも突然現れるのね」
美紗は可笑しかった。
いつも突然現れて、美紗の生活の真ん中にずかずか入り込んでくる。
「美紗さんはいつも魅力的ですね。中でも、今朝の美紗さんが一番・・」
「止めなさい。そのことをもう一度口にしたら追い出すわよ」
「寝ぼけ眼も可愛いし、怒った顔も魅力的です。美紗さん、今日は泊まりますよ」
「ケンチャンの今日一日の行いを見て泊めるか泊めないか決めることにするわ」
「ということは、昼、お行儀がよければ、夜は悪戯をしてもいい・・」
健の目も悪戯っぽく笑った。
「もう」
美紗は赤面した。
(女性を知らないなんていいながら、私の心を何もかもお見通しなんだから)
「よかった。それなら自信あります」
健は二度目のお泊りもこれで決りと、うれしそうな顔をした。
その日、美紗は健を案内して「マリーン ルージュ」のランチクルーズに誘った。
グリーンのデッキの上の真っ白な椅子とテーブル。
潮風が心地よかった。
あの日のようにカモメが目の前を掠めるように飛んでゆく。
船を下りると、浴衣を着た若い女性の姿がやけに目に付く。
夜の花火見物の客であたりはごった返していたのだった。
「今夜は、ここで花火があるのよ」
美紗はその日の花火大会のことをすっかり忘れていた。
「ラッキー」
健は大喜びだ。
「さあ、帰りましょう」
「どうして帰るんですか。花火を見ないの」
健が怪訝な顔をした。
「ケンチャン、本当にラッキーよ。うちの居間から花火が見えるの」
「エッ、あの部屋の窓からですか。じゃあ、お泊り決定ですね。早く帰ろう」
「花火は暗くならなきゃ始まらないでしょう。少し今晩の買い物もしないと」
「分かってますよ。突然来た僕が悪いんです」
「コーヒー、ありがとう。それにしても、ケンチャンは家捜しの名人ね」
「泥棒みたいに言わないで下さい。コーヒーのありかぐらいすぐ分かりますよ」
二人はようやくテーブルに座ると、顔を見合った。
「ケンチャンはいつも突然現れるのね」
美紗は可笑しかった。
いつも突然現れて、美紗の生活の真ん中にずかずか入り込んでくる。
「美紗さんはいつも魅力的ですね。中でも、今朝の美紗さんが一番・・」
「止めなさい。そのことをもう一度口にしたら追い出すわよ」
「寝ぼけ眼も可愛いし、怒った顔も魅力的です。美紗さん、今日は泊まりますよ」
「ケンチャンの今日一日の行いを見て泊めるか泊めないか決めることにするわ」
「ということは、昼、お行儀がよければ、夜は悪戯をしてもいい・・」
健の目も悪戯っぽく笑った。
「もう」
美紗は赤面した。
(女性を知らないなんていいながら、私の心を何もかもお見通しなんだから)
「よかった。それなら自信あります」
健は二度目のお泊りもこれで決りと、うれしそうな顔をした。
その日、美紗は健を案内して「マリーン ルージュ」のランチクルーズに誘った。
グリーンのデッキの上の真っ白な椅子とテーブル。
潮風が心地よかった。
あの日のようにカモメが目の前を掠めるように飛んでゆく。
船を下りると、浴衣を着た若い女性の姿がやけに目に付く。
夜の花火見物の客であたりはごった返していたのだった。
「今夜は、ここで花火があるのよ」
美紗はその日の花火大会のことをすっかり忘れていた。
「ラッキー」
健は大喜びだ。
「さあ、帰りましょう」
「どうして帰るんですか。花火を見ないの」
健が怪訝な顔をした。
「ケンチャン、本当にラッキーよ。うちの居間から花火が見えるの」
「エッ、あの部屋の窓からですか。じゃあ、お泊り決定ですね。早く帰ろう」
「花火は暗くならなきゃ始まらないでしょう。少し今晩の買い物もしないと」