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熟女美紗  情交の遍歴
第4章  囲炉裏部屋 はじめて知る拘束の悦び
 「手首が痛い」

 美紗はロープを解かれ、床に転げた。
 赤くロープの痕のついた手首を擦りながら美紗は布団の上に裸身を横たえた。

 「見て」

 乳房にはロープで縛られた痕がくっきりと残っていた。
 横に来た充は乳房の周りに出来たその痕を指でなぞった。

 「痛い?」
 「手首ほどでもないわ」
 「見た目の方が痛々しいのか・・」
 「潮を吹いたの、わたし」
 「はじめて?」
 「はじめてよ。潮ってなんなの」
 「膣液の一種かな」
 「淫水ってヤツ」
 「そんなところさ」
 「この部屋でよかったわ。畳の部屋でしたら、お部屋汚すところだった」
 「もう、乾いたみたいだ」

 充は起き上がって飛沫が飛び散った辺りを見た。

 「後でお掃除してね」
 「ああ」
 「それにしても、すごい解放感だわ。イクーって感じ。体が宙を舞ったわ」
 「そう。よかったね」
 「なんか、溜まっていた欲求を一気に吐き出した感じよ」
 「フーン」
 「あなたも、楽しめたかしら」
 「ああ」

 充が少し照れくさそうに頷いた。

 「フフフ、充さん、怖わかったわ。でも、こういうのも有りね」
 「また一つ、楽しみが増えた」
 「拘束プレイ」
 「うん」
 「わたし、マゾッ気あるのかしら」

 美紗は横たわる充に体を寄せ、強く抱きしめ口づけした。
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